読書帳

Sauer's Theorem

定理を述べるために、まず関数族に対して、growth functionとVC次元を定義する。 $X$を集合、$\mathcal{H}$を$X$から${ -1, 1 }$への写像の部分集合とする。 $X$の有限部分集合の$S \subset X$, $|S| = m$に対して、$\mathcal{H}$の$S$への制限 $\mathcal{H}\mid_{S}$を次の様に定義する。

さらに、$\mathcal{H}$のgrowth function $g_{\mathcal{H}} : \mathbb{N}\to \mathbb{N}$を次で定義する。

すると、自明な不等式として、$g_{\mathcal{H}}(m) \leq 2^{m}$が成立する。 また、ある$m$で等号が成立していたら、任意の$m’ \leq m$でも等号は成立している (等号を達成する$m$点集合$S$に対して、$S$の$m’$点部分集合を取れば良い)。

この不等式で等式が成立する最大の$m$を$\mathcal{H}$のVC次元と定義する (任意の$m$で等号が成立する場合には、VC次元は無限大と定義する)。

以上を準備として、Sauerの定理は次の通り

出典

会社では著者名を取ってSSS本と呼んでいる。